【ヨガ小話】『嫌い』は『好き』に変えられる
Radhe Radhe
こんにちは、hisaeです^^
最近、
前の会社で働いていた時のことを話す機会があって、
ふと思ったこと。
ヨガの先生になる前は
競輪の開催を運営する会社で7年ほど働いていた。
もともと
競輪が好きだったわけでもなく、
自転車競技をしていたわけでもなく、
競輪場でアルバイトをしていたわけでもない。
しいて言えば
新潟県は弥彦に競輪場があるし、小さい頃にテレビでよくCMを見たな、
そういえばオリンピックでケイリン見たことあるな、
くらい。笑
スポーツ関係で
がんばっているひとを支えるような裏方の仕事がしたくて探していたら、
マイナビでたまたま見つけて、
説明会を受けて、書類を送って、面接を受けてみたら
内定をいただいてしまった。
だから
そもそも競輪にめちゃくちゃ興味があったわけではなかったし、
内定をもらってからの研修で
採用担当のひとたちの「競輪の会社で働くんだから競輪好きになってね!」みたいな圧がちょっと苦しかった。
実際に競輪場に行ってみたり、レースを見たりしてみたけど、
おもしろさもわからないし、好きになれなかった。
そんな自分が採用されたのは間違いだったんじゃないかとも思った。
(結局入社したけど。)
入社後は
競輪の審判資格を取るために
競輪のルールや競輪に関する法律・規程、自転車の構造などについて勉強をするのだけど、
これがまぁきつかった。。笑
いまいち興味もわかなくて、全然覚えられなかった。
競輪場での研修も何回かあったけど、
わからないことだらけで1開催の4日間を乗り切ることで精一杯だった。
教科書どおりにはいかないことばかりで、
教科書に載ってない裏ルールみたいなのもたくさんあって、
正直、競輪場にいるひとたちがなに言ってるのかわからなかった。
入社してから2年間、
競輪の開催からは少し離れた
売上の資料を作ったり、偉い人たちの会議の調整をする本部の部署にいた。
やっぱり競輪は好きになれないままだった。
というか、
会社や業界、仕事に対する小さなもやもやが積み重なってたことも相まって
もはや競輪は嫌いだった。
そして
競輪を好きになれないまま迎えた3年目。
競輪場の配属になった。
朝から晩まで競輪ばかり見なくてはいけない環境で
最初はすごく苦しかった。
だけど少しずつ
仕事を教えてもらう中で
実際のレースの見方や判定の仕方が少しづつわかってきて、
選手や競輪場で働くひとたちと関わる中で
みんながどんな思いで仕事をしていたり、競輪に携わっているのか知っていくなかで、
「え、競輪めっちゃおもしろいじゃん!」って
競輪がちょっとずつ好きになっていった。
いまは普通に競輪が好きだ。
推しの選手もたくさんできた。
(ちなみに私の推したちみんな弱い。全然勝てない。悔しい。でもそこがまた好き。)
いまでも
年に1回、働いてた競輪場に行って競輪眺めたりしてるし、
時々、ネットで中継を見てたりする。
競輪を「好き」って言える日が来るなんて、思ってもいなかった。
一生好きになれないと思ってた。
私に、
あきらめないで根気強く
競輪について教えてくれたたくさんのひとたちに
本当に感謝。
と、長々と思い出話をしてしまったのだけど。
競輪に対する
『嫌い』が『好き』に変わったのは
「わかった」からなんだと思う。
いま思えば、
競輪場に配属になるまで
そもそもちゃんと「知ろう」ともしていなかった。
「わかる」ところまで知る前に、あきらめてた。
競輪に対して
勝手にそうなんだって思い込んでるところもたくさんあった。
見えてないことばっかりだった。
私たちは「わからない」ものに対して
危険や恐怖を感じるようにできている。
「わからない」という危険なものから身を守るために、
嫌悪感を抱いたり、距離を置いたり、拒絶してしまう。
だから、
まずは「知る」ところから始まる。
情報という材料が足りてないから
「わからない」、「こわい」が来る。
だけど、
知ろうとすることで
それがどういうものなのかがわかってくる。
わかってることが増えていくと、
いままで見えていなかったものが見えてくる。
わからない、こわいものではなくなっていくのだ。
人間関係だって同じだ。
いつも怒ってるこわい顔したおじさんの
好きな食べものがプリンだったら
「なにそれ、ちょっとかわいい!」って
ちょっと好きになるじゃない。笑
もし、あなたに苦手な人や嫌いな人がいるのであれば、
もしかしたら、
あなたがそのひとのことをまだまだ知れていないだけかもしれない。
知らないまま、「こういうひとだ」と決めつけてるだけかもしれない。
そのひとの背景を知ったら、そのひとの言葉や行動の意味がわかるかもしれない。
そのひとのことを
知れば知るほど、好きになっていく。
ちょっと知ろうとするだけで
ちょっと知っていることが増えるだけで
見える世界はどんどん変わっていく。
『嫌い』を『好き』に変えるのって
案外、簡単なことなのかもしれない。
それでは
みなさまの1日が、今日も素敵な1日になりますように。
Radhe Radhe.